有楽町線の乗降者数を見ていると明らかに不自然な所がありました。
小竹向原の乗降者数です。
以下に和光市から池袋の乗降者数を示します。
和光市 176,216
成増 49,254
赤塚 35,673
平和台 41,770
氷川台 38,722
小竹向原 166,878
千川 36,807
要町 38,475
池袋 548,839
小竹向原だけ妙に乗降者数が多いです。(和光市も多いですが、有楽町線と副都心線の始発駅であることと、東武東上線の乗り換え駅となっているためだと思います。なので今回は割愛させていただきますw)
なんと有楽町(乗降者数167929人)と同じくらいです。
しかし小竹向原は有楽町のような華やかさはなく閑静な住宅街です。
お隣千川も閑静な住宅街です。
でも両者の乗降者数には大きな差があります。
なぜこのような差が生じてしまったのでしょうか?
調べてみた結果、西武線の直通運転による恩恵が大きいのだと思います。
西武線は練馬で終点池袋に行く経路と小竹向原を経由して直通で有楽町線もしくは副都心線に行く経路があります。
練馬から小竹向原は西武鉄道、小竹向原からその先は東京メトロの扱いになっています。
なので直通運転で小竹向原を通過しても小竹向原で乗り換えたことになってしまうのです。
鉄道会社の違う乗り換えになるので一度改札を出て次の鉄道会社の改札を入ったという扱いになります。
例えば、練馬から小竹向原を直通運転で経由して池袋で降りた場合ですと、池袋駅で改札を出た瞬間に小竹向原で乗り換えを行った扱いになります。
その時、西武鉄道小竹向原駅と東京メトロ小竹向原駅の両方の乗降者数が1増えます。
このように小竹向原では乗り換えしてないのに乗り換えしていることになってしまうのです。
では何人くらいの人が小竹向原で乗り降りせず通過しているのでしょうか?
小竹向原は閑静な住宅街です。
なので所沢や練馬からわざわざ通勤しに来る人はほとんどいないでしょう。
よって小竹向原駅での西武線乗降者数127514人のほぼ全ての人が通過していることになります(駅別乗降人員:西武鉄道Webサイト)。
東京メトロ小竹向原駅の乗降者数から西武鉄道小竹向原駅の乗降者数を引くとだいたいの小竹向原駅本来の乗降者数が見えてきます。
実際に計算してみると
166878人-127514人=39364人
予想通り千川(36807人)とあまり大差ない結果となりました。
直通運転の恐ろしさを知る結果となりました。
おそらく直通運転でなければ小竹向原駅で乗り換る人は非常に少ないと思われます。
準急なら練馬から池袋は一駅も停車しないからです。
所要時間は7分です。
圧倒的にこちらのほうが早いです。
ってか直通運転でなければ練馬から小竹向原に西武線を伸ばしていないと思われます。